日記とは言い切れない更新速度です。
2010
今日は、とても夕日が綺麗だったです。濃い赤みが空の下半分を染めていて、白い月が、爪痕みたいな細さでした。
数年前、夕日が大好きな友人とよく過ごしていた時期がありまして、どこにいようと「夕日! 夕日の時間になったから、見える場所に行かなくちゃ!」と、夕日を捜し歩いていたことがあります。
その子と一緒に外国に行ったりもして、「今日の夕日はどこで見ようか」と地図を広げたりしていました。
海辺で夕日を待っていたら、写生教室の子供たちが集まってきて、真剣に絵を描いている真ん中で夕日鑑賞会をしたり、白い花の咲く墓地で夕日を眺めたり、大きな河にかかる橋の上にいたら、照り返しの白い光が凄すぎて目が! 目がぁぁぁ!とかなったり、なんかまあ、いろんな夕日があったわけですが……
しかしやっぱり夕日といえば、わざわざ「夕日が名物」ということで出かけた、アメリカのキーウエストですね。
私はあまりアメリカ合衆国に興味のない人間なのですが、アメリカ大陸、に渡るとなると、ほとんどの場合、アメリカ大陸周遊の航空券を買う羽目になります。
6万円ぐらいの航空券で、アメリカ合衆国四都市周遊、というのがほとんど(だった、今はどうなのか知りませんが)。
そのときはカナダに行く予定があって、あれ、やっぱり周遊券ついてくるんだ……どうしよっか、どこにしよう? あんまりやる気もないし、のんびりしたところ……と思って、適当に都市名を眺めていたら、「夕日が名物のキーウエスト」があった、と。
それでいいや、とあっさり決めて、ぶっちゃけ行くまで、どんな場所かもろくに知らなかったわけですが。
一言でいうと、リゾート地で、ちょっと南国ムードが味わえます。
当然ですが、ヤシの木の並木道、海沿いをずっと走る広い道路、コロニアル風の建物……
メキシコのジャングルで一ヶ月過ごした経験のある私としては、もういまさら南国情緒でもないよな、という気分だったりするわけですが!(笑)
一応観光名所をちょこちょこと回り、あっというまに夕日の時刻が……
赤かったです。
当然じゃん!! という話なんですが!(笑)
でもとにかく赤かった。そして空が澄んでて、とても綺麗でした。
「ああ、夕日……赤いな、綺麗だな」
と思って、それで満足したんですよ。
あんまり印象に残る出来事があったわけでもなし、特別な出会いがあったわけでもなし、単なるアメリカ合衆国の端っこでの一日として、そのうち記憶から抹消されていくのであろう……
……と、思ったんですが。
それからもいろんな夕日を見て、今も見てるわけですが、あんなに赤い夕日は、いまだに経験したことがないんですよ。
なんていうか、大抵、もっと薄暗い。
もっと薄くて、生命力が足りない感じ、がするわけです。
とにかく赤い! やたら赤い!
という感じがしない、という……
ああ、ひょっとして……
あの夕日を見ておいてよかったな、という話なのかな、と、いまさらながら思っています。
何が記憶に残るのか、何が自分にとって大事なものになるのか、随分後になるまで分からないものですね……
でも、今日の夕日もとても綺麗でしたね!(笑)
この季節は金星があるから、また空を眺める楽しみがあります。
本当に綺麗ですよね、金星!!
大好きです。
といっても、私の一番好きな星は、獅子座のレグルスなんですけど……結局金が好き、なのかもしれない(金属だと銀色系のが好きなんですけど)
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