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日記とは言い切れない更新速度です。

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2016

0125

 なんというか、今日は「日記」を書きたい気分なので、日記を書きます。一記事でひと月分をほぼ網羅するという怠惰きわまる日記ですが。

 というのも、世間で一部の人々を打ちのめしているクウネルショックが、私にも響いてきたからです……だが、その件は少し横に置いておいて。



・1月前半、私が何をしていたかというと、
 ほぼ死んでる→片づけ(作品展)→ほぼ死んでる→片づけ(ニヒル牛2)→片づけ(ニヒル牛2)→ほぼ死んでる

 簡潔に言ってこんな感じでした。
 何がいけなかったかというと、宅急便の配送所に持ち込めば、すぐに箱も伝票も用意してくれて持って行ってくれる……と浅い考えが……; 宅急便を使うにも事前の準備は入念に、というのが今月の教訓のようです。だが、そのために重たい荷物を持って夜の街をさまよったり、まるで凶器のような物体を抱えて駅のホームで震えながら少しでも空いている電車を待ったり、と、なかなかハードボイルドな経験をせねばならず。ただでさえ微小な筋肉がほぼ死んでました。


 そもそも、年越しのときにも死んでいたので(これはまた別の事情)、紅白も見なかったんですよね……生きていても紅白を見ていたかどうかは定かではないが。ですが、一月上旬も終わる頃、「そういえば、今年の小林幸子ってどんなだったんだろう……?」ともそもそ這い出して、軽い気持ちで検索をかけてみたところ、公式動画がやたら増えてるではないですか……小林幸子が最初にニコ動に降臨したときは、ニュースになっていたので私も見ていたのですが、それからどんなことになっていたのかさっぱり知らずにいたら。なんだかいろいろ大変なことになっていた。
 公式動画を一巡して、さらにもう一巡、それからもう一巡ぐらいしたような記憶があやふやですが、とにかくぶわーっと伝わってきたのは、自分は人を幸せにするために歌っていて、それで稼いでいるプロなんだ、という強い矜持があれば、他のつまらないプライドや意地とか、新しいものに飛び込むときの恐怖とか、そうしたものは全部飛び越えられるし、どんなものにも上質な魂を吹き込めるし、その真摯さが見ている人を揺り動かすんだな、ということです。とにかく一言で言うと、感動した。幸子(敬称をつけたいが何とつけたらいいか分からない)に感動した。


 とにかく私も怖がらずに新しいことを始めよう、飛び込んで必死に真剣にやろう、と思って、ごそごそサイト改装など始めたのがその辺りの時期です。なんというか、これまで作ってあったトップページが気に入りすぎていて、自分に馴染み過ぎていて、新しいものを作るのが躊躇われるような状況が続いていたのです……
 作ってみた新しいトップページはまだまだ馴染みが薄く、試行錯誤の連続で、うーん、と頭をひねってばかりいるのですが、面白いです。これからどう作っていくのか悩むのがたぶん幸せなのです。


 小林幸子でやや復活を遂げた私。(前回のあらすじ風に)
 1月の目標を「読書時間を取り戻す」にしたために、その後はひたすら本を読み漁っておりました。今年は、講談社学術文庫を全冊読む、とかやってみたいところ(古典ものは大体網羅済みなので勝算はあります)
 今月中に読んだ本は、「皆勤の徒(酉島伝法)」「掏摸(中村文則)」「古典の森へ(田辺聖子)」「世界の誕生日(ル・グィン)」「地底(ホワイトハウス)」「奥の部屋(エイクマン)」……若干表記が間違っていそうな予感もしますがそんな感じです。なお、講談社学術文庫は一冊も入っていない模様(これから読みます……うん)


 とにかく、外が寒い。凍り付いた雪で外に出られない日々が続き、1月新発売のドトールのショートケーキもカフェスギノコさんの「さつま芋そば粉のミルクレープ」も食べられずにいて、私は発狂寸前でしたが(ミルクレープ! ミルクレープ!)、ひたすら読書に耽溺することでなんとか正気を保っておりました(上に挙げた本のラインナップからして、あまり正気でないものが多いことはあえて触れない)

 
 そんな日々に舞い込んできた、悲報。
 
 悲報としかいいようがない。新聞の広告欄に乗った「クウネル リニューアル版」の画像を見ただけで、何か言いしれない悲劇が起きてしまったのだなと察しましたが、これはどう理性的に解説されたとしても、ぐっと感情の奥に鎮めるしかない。なるほど、悲劇とはそういうものだったんだな……と思いましたが、とにかく、そのぐらい恐ろしいことが起きていた。

 以前も、お気に入りの雑誌が廃刊に追い込まれることは何度かあったし(雑貨カタログとリンカランが印象強いです)、そのたびに「ああ……;」と思いましたが、自分の信じる価値を掲げて戦ったものの力及ばず敗退……頑張ったね、という感じがして、それはそれで、ねぎらいの言葉をかけたい気分だったのです。だが、これは……

 そもそも、私は創刊号から買ってはいたものの、いい読者か悪い読者かと言われれば悪い読者の方なのですが……気に入った号しか買ってなかったので。

 経営悪化→新しくネームバリューのありそうな編集長を呼んでくる←分かる
 内容を完全リニューアルして新しい読者層を惹きつけようとする←分かる

 問題は、あまりにもその内容が無残なことです。
 
 廃刊なら良かったんです……と呟かざるを得ないぐらい、これは、見るに耐えない。すべて変える、そのこと自体は悪くも良くもないのですが、変えた結果がこれでは、リニューアルではなく、ゾンビ化です。

 アマゾンのレビューがこれまで見たことのないタイプのコメントで埋まっていて、それにもぞっとするような感覚を味わいました。編集する人々が、沢山の人が感じているこの感覚のごく一部だけでも持っていられなかった、その事実が怖い。

 手放してはいけないものを手放し、悲惨すぎる物体に変えて差し出してくる、その鈍感さ。何を捨てたかという事実すら認識できないような感度の低さ。周囲の状況を全く読めない、あえて悪い方向に自分を信じすぎる楽観主義。自分がこんな状態に陥ったとしたら……何かを生み出す人間なら、こうなってしまう可能性はゼロではない。年齢、とは言いたくないけれど、自分の感度も時間の経過とともに摩耗していくのかもしれない……そんなことを想像したら、とめどもなく怖くなっていきます。
 自分はこんなものを作ってはいけない。自分はこうなってはいけない。どんなよいもの、愛されたものでも、こんな無残な姿になることはある。だけどこんな風になる前に、せめて屍はさらしてはならない……

 と深く心に刻みました。

 あと、単なる後悔ですが、もっと毎号買っておけばよかった。最近、装苑が時代にすり寄りすぎる方向に変化してきていて、見ていて不安でひりひりするのですが、とりあえず「うかたま」は毎号買うことにしよう。私は農文協(出版元)に敬意を抱いているのです。


 基本的に、変わっていくものには共感を覚えますが、明暗があまりにすっぱりはっきり分かれているので、一月から現実を思い知らされた感満載です。いい方向、悪い方向に変わることについて、去年から少し考えていることがあって、それとも底流が繋がっている気がしてさらに自分が立っている地面の居心地が悪い感じ。しかし、これだけ反面教師を見せつけられておけば、まずしばらくは大丈夫だろうと思います。クウネルの恐怖に慄いている今のうちに、鈍らないように、進んで、学んで、作って、生きるのです。


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